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認知症ってどのような症状ですか?

記憶力は20代をピークに加齢と共に減退していきます。60歳頃になると記憶力の低下に加えて判断力や適応力の衰えもみられるようになります。加齢による物忘れは自然な現象であり、認知症とは根本的に違います。

●加齢による物忘れ

・財布をどこに置いたか思いだせない。
・人の名前が思いだせない。
・日付や曜日を思いだせない。
・料理を焦がしてしまう。
・やる気がでてこない。

●認知症の症状

・ご飯を食べたことを忘れる。
・散歩に行って道に迷い家に帰れない。
・同じものを何度も買ってしまう。
・目の前の人が誰なのか分からない。
・料理の手順が分からない。

Q&A
認知症の治療薬はありますか?

世界の大手製薬会社が多額の費用を費やし認知症の治療薬を開発しています。現段階では認知症根本から治療する方法は見つかっていません。

Q&A
認知症になったら回復しますか?

現在進行を遅くしたり、症状を改善・緩和する療法は世界各国で多数開発されています。既存の療法を大きく分けると、薬物療法とリハビリ療法の2種類があります。
薬物療法
薬を使って認知症の進行を遅くしたり、症状をの改善・緩和を図ります。
リハビリ療法
薬を使わず脳の認知機能を活性化させるリハビリ療法に注目が集まっている。回想法や芸術・絵画療法、音楽療法、運動療法、作業療法など、その種類は多岐に渡り、全国の医療機関や介護施設で実践されています。

認知症は、認知機能の障害によって社会生活などが困難になる症状です。 代表的な疾患がアルツハイマー型認知症です。他にも脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、さまざまな種類の症状があります。


*出典:令和元年6月20 日厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について(参考資料)」より
データは、「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(H25.5 報告)を引用

●アルツハイマー型認知症とは

ドイツの精神医学者の「アルツハイマー」氏が進行性を伴う記憶障害をもった痴呆患者について1905年に報告を初めておこないました。アルツハイマー博士の名前が付けられました。

ドイツの精神医学者
アロイス・アルツハイマー


情報はまず海馬に保存されます。(短期記憶)
「海馬」が必要と判断すれば「大脳皮質」に保存されます。(長期記憶)
「海馬」が不必要と判断すれば消去されます。

認知症になると、今聞いたこともすぐ忘れてしまいます。しかし、昔のことはよく覚えています。

認知症は、脳細胞の死滅や活動の低下によって認知機能に障害が起きる症状です。記憶の消失だけでなく理解力や判断力にも大きく影響します。日常生活・社会生活が困難になってきます。

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